定性情報の適正株価算出モデルへの落とし込みについて

私は個別銘柄のファンダメンタルズ分析を行う際、独自の適正株価算出モデルを用いてその銘柄の割安度をチェックしています。

定量情報に関しては決算短信の数字をパラメータとして当てはめるだけなので算出自体は簡単なのですが、定性情報はそうはいきません。個人的には定性情報次第で最大3倍程度の適正株価の差が生まれると考えているため、ここを以下に数値化しモデルに落とし込むか、というのが自分の中での一つの課題になっています。

しかしながら、改めて考えてみると定性情報をいかに数値化するか、というのは非常に難しい問題だと思い知らされます。なぜ難しく感じるかというと、定性情報の評価基準というのは絶えず変化を続けるものであるという考えが根底にあるからです。極端なことを言えば、ある特定の定性情報に対する市場の評価がたった1日で半分、もしくは倍になってもおかしくないということです。そのため、今日通用していた定性分析モデルが明日は通用しないということは頻繁に起こり得るのです。

この定性情報の分析能力(あるいは市場のそれに対する評価基準の変化を捉える能力)が高い人のことを、私は「株のセンスがある」人だと思っています。個人的にはこの能力を高めるには、

①世の中の情勢、トレンドに絶えず目を向ける
②市場を注意深く毎日観察し、株価の動きから市場の評価基準を捉える

ことの両方が大切だと思っています。自分にとってはこの定性情報をいかに扱うかがトレーダーとして成長できる一つのポイントだと思うので、それを身につけるために毎日欠かさずやるべきことをしっかりやっていきたいと思っています。

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分散投資のメリットについて

私が思う分散投資の利点を挙げていきたいと思います。

①相場観(のようなもの)が身に付きやすくなる

分散投資をするということは必然的に監視銘柄が多くなる。毎日全体相場と多くの個別銘柄のそれに対する相対的な値動きを見ていると、相場を俯瞰して見ることが出来るようになると思う。

②資産変動のボラティリティが低下する

多くの銘柄でPFが構成されていると、当然一日でも上げている銘柄と下げている銘柄が分かれる。それは当然PFのボラティリティー低下につながる。一気に資産が増えることもないが、また同時に一気に減る可能性も低下する。

③期待値検証の容易さ

多くの銘柄を保有し、ある一定期間のパフォーマンスが市場平均を上回ることが出来れば、それは期待値が高く再現性のある手法だという可能性は高まる。もちろん集中投資でもそれが出来ないわけではないが、実際の生の市場で期待値検証が出来るというのは非常に大きな利点だと感じる。



以上、思ったことを書いてみました。分散か集中かというのは良く議論されますが、絶対的な答えはなくて、自分の性格、気質等を総合的に勘案して、どちらに適性があるかを判断していくことが大切になると思っています。なので、上記はあくまで私個人の考えで、絶対的に分散が優れていることではないので、そこはご了承を…

なぜ上方修正で株価が下がるのか?

先週、保有していたM&Aキャピタルパートナーズとリンクバルが大幅な上方修正を発表しました。にも関わらず、翌営業日に前者は約7%、後者は約12%の大幅下落となりました。

通常であれば上方修正はポジティブ材料として捉えられ、株価にも良い影響を与える、というのが基本理論だと思いますし、
実際にそのように書いてある書籍も多いと思います。

しかし実際に株式投資をしていると、上方修正と株価上昇は必ずしも結びついているものではないということが分かります。今回のケースのように、見かけは文句のない上方修正でも、株価が大幅下落に見舞われるケースは良くあることなのです。

では、なぜポジティブ材料で株価が下がるのか?

それは売りたい人が買いたい人よりも多かったからです。そんなこと当たり前だろ、と思われるかもしれませんが、それが全てです。

これだけの上方修正があったのだから、株価が暴落するなんておかしい、という思考は自然なもので、私自身もそう思うことも頻繁にあります。実際に今回もMキャピとリンクバルは下げ過ぎじゃないかなとも思ったりしてますし…(笑)

ただ、そのポジティブ材料が出た後でも、売りたい人が買いたい人が多かった訳です。必ずしも悲観的になる必要はないですが、そこは絶対に考慮しなくてはならない部分だと思います。

心理的には買い増ししたくなるような局面ですが、そこは一度立ち止まって考えなくてはいけない。市場ではその下落した値段で値がついてしまったわけです。それだけ売り需要が強いということです。市場とは喧嘩するものではなく、仲良くするものだとすれば、事実を事実として受け止める必要もある、のではないかと考えています。

金融商品としての株式とボラティリティ

日頃、値動きばかり追っていると忘れてしまいそうになることもあるのですが、私は、「株式は金融商品である」という認識を常に持つようにしています。

株式は金融商品だとすると、その評価は個々の株式の銘柄間だけ成されてはならない。他の金融商品(例えば実物不動産、債券、金やプラチナ、REITやインフラファンドなどの上場証券)との相対比較で評価されなければならないと考えています。

他の金融商品にはあまりみられない、株式の特性とも言えるボラティリイティ。株式市場においてそのボラティリティが発生し、そして正当化される理由は何なのか。金融商品のそれぞれの特性、という枠組みのなかで考えると、少しだけその理由が覗けるような気もしています。

金融商品としての特質からボラティリティは発生するべくして発生する。そして、そのダイナミックな値動きは我々株式投資家に大きな苦痛を与えもするが、同時に大きな夢を与えてくれる。不確実性の中に確実性を垣間見ることの出来る世界。

なんかこう考えると、株式市場はすごく美しいなあ、と思えてくるんですね(笑)

自分でも何が言いたいか良くわからない、まとまりのない文章になってしまいましたが、ちょっと思ったことを書いてみました。

100%はないということ

株式投資においては、100%断言できること、というのはほぼ何もないと思っています。

例えば株価の値動きに関しても、もちろん上がる確率が高い状況は存在すると思いますが、100%というのはありえない、これは断言できます。それは、いかにファンダやテクニカルが優れていたとしても、それは上がる可能性があくまで、「高まる」というだけで、「絶対にそうなる」ということは意味しないのです。

株式投資においては、まずこの現実を受け入れることが重要なのかな、とも最近考えています。そういった意味では、株は完璧主義の人よりもある程度適当な人、失敗を受け入れられる人の方が適性があるのかもしれません。不確実性の塊のようなマーケットでは、完璧主義の気質がある人の受けるストレスはおそらく半端ないでしょう。

絶対はないと認識することがなぜ重要なのか。まず、それは迅速な損切りができるようになることに直結します。自分の過ちを認め、リスクを受容することにつながります。柔軟性を手に入れることができます。

松井証券の信用評価損益率が常にマイナスなのを見ても分かるように、多くの投資家、トレーダーは含み損のポジションを塩漬けし、追い込まれてしまうのはこの認識が薄いことが主要因なのではないかと思っています。

「すべてのトレードにリスクがある。なぜなら可能性に賭けているのであり、結果は保証されたものではないからだ。しかしトレードを仕掛けるとき、自分がリスクを取っていると本当に分かっているだろうか。トレードが何の保証もない可能性に賭けているものであると、本当に受け止めているだろうか」  マーク・ダグラス ゾーンより

私自身も、この言葉をもう一度肝に銘じておこうと思います。

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kyle

Author:kyle
社会人2年目。大学1年時の大震災後に投資を始めました。2017年1月、資産1000万を達成。労働に縛られない生き方を目指します。

現在は保有期間数週間~数か月のスイングトレードがメイン。市場を最大限尊重し、市場に逆らわないトレードを心がけています。投資家ではなく、投機家でありたいと思っています。

尊敬する投資家:BNF氏、マーク・ダグラス、スティーブ・バーンズ

2013年以前 約+40万  
2014年   +20.9%
2015年   +31.8%
2016年   +104.3%


(配当含む、税引き後)
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免責事項:
本ブログは管理人が自己のトレードを振り返るために運営しているものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。そのため当ブログの記事に基づいて売買を行い、損失が発生したとしても管理人はいかなる責任も負いません。投資はあくまで自己責任で行って頂きますよう、お願いいたします。

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